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再生

令和6年も明けてから半年過ぎてしまいました。
サボり癖が付いてしまうと、更新していなくてもあまり気にもしなくなりますね。

でも、仕事はしてますよ。(笑)

いろいろと考えることもあり、住宅の設計へのスタンスも進化させています。

建築士の使命は、人命や財産を守ること。

これが根底にないと、どんなに素敵に見える家を建てても意味が無いです。

あなたの家は、本当に安全ですか?

基礎


インタビュー記事

コノイエにインタビュー記事が掲載されました。
考え方や姿勢などをお答えさせていただきました。是非ご覧下さい。

リンク先
コノイエ

秋も深まり、紅葉の季節ですね。
昨年は、見られなかったので、今年こそはとあちこち出かけています。

もみじロード

房総半島屈指のワインディングロード。紅葉も美しいです。


つくし野の家

つくし野の家の写真をHPに掲載しました。

玄関ポーチ夜景


つくし野の閑静な環境にとけ込むように佇む住宅.
建物の中央にライトコートを設け、すべての部屋が外部に面するようにすることで、明るく風通しの良い快適な空間になっています.
深い庇は、夏冬の日射をコントロールするとともに、佇まいに陰影を落とし込むことで、重厚感を演出しています.
外壁は、ガルバリウム鋼板と杉板で構成し、自然で落ち着いた外観としました.


予科練平和記念館

先週の土曜日、霞ヶ浦湖畔の予科練平和記念館を見学してきました。
シンプルで良い建築でしたね。
展示空間がテーマ別になっていたり、とてもわかりやすく設計されていました。

予科練平和記念館 全景


竣工から10年くらいだと思いますが、外壁の溶融亜鉛メッキ鋼板パネルが、落ち着きのある質感に変化していて建築の外観を引き締めています。
それとも、これはリン酸処理(明色)なのでしょうか?
よくわかりません。(^_^;

外壁
溶融亜鉛メッキ鋼板パネル


人が意図しても、決してできない質感というのに魅力を感じてしまいますね。


どうしたら心地よい空間になるか

設計する時、常に「どうしたら心地よい空間になるか」を考えています。
建築主の要望は、当然全て聞きます。そこにライフスタイルが見え隠れしているからです。
でも、言われたとおりに設計するわけではありません。
建築主の想いを織り込んだ上で、さらにそれを超えて、豊かで魅力的な空間を提案するのが設計者だと思っていますから。
例えば、全ての部屋が良い環境に向けばよいですが、そうもいきません。
北側に向いてしまう部屋もあります。落ち着いた部屋になるので北側が悪いわけではありませんが、子供室なのでもう少し明るくて心地よい部屋にしたいと考えました。

多摩平の家 北側の子供室

正面が南になります。建物の一部をくり抜くようにしてテラスにしています。
そのテラスに面して子供室をつくりました。勾配屋根を利用した傾斜天井になっていて、南側を高くしています。
これなら、陽も入るし南北に風が抜けていき、心地よい空間になりますね。
それに、空も見上げることができるし、テラスはバルコニーに繋がっていて、建物の周囲が外廊下のような軒下の半外部空間になっています。
ちょっと楽しそうな空間になると思いませんか?


30年の月日

二期倶楽部 本館 2017年9月19日

那須岳から吹き下ろす風はとても荒々しくて、晴れ間はすぐに通り過ぎ雨に変わる。
1984年当時渡辺明さんの事務所にいた私は、渡辺さんと共に現地を訪れ、オーナーとの打合せに立ち会った時のことだ。
敷地は雑木林が鬱蒼と茂り、手つかずの自然が周囲を取り囲んでいた。
回り込むように、小さな清流が流れ、その川音が印象的だった。

1986年に開業。
二期倶楽部が誕生した。
あれから30年。二期倶楽部は閉館する。

水庭前の木々は、背高く大谷石の壁を越えていた。
本館は、木々の中に溶け込んでいた。
自然と建築、自然と人、人と人。その関わりかたを示した建築だった。