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再生

令和6年も明けてから半年過ぎてしまいました。
サボり癖が付いてしまうと、更新していなくてもあまり気にもしなくなりますね。

でも、仕事はしてますよ。(笑)

いろいろと考えることもあり、住宅の設計へのスタンスも進化させています。

建築士の使命は、人命や財産を守ること。

これが根底にないと、どんなに素敵に見える家を建てても意味が無いです。

あなたの家は、本当に安全ですか?

基礎


アプローチ空間

アプローチ空間、玄関ポーチ、そして子供室。
この3つの空間を一体にできないかと考えました。
玄関ポーチは、単なる通過する場所ではなくて、アプローチ空間と子供室を繋ぐような機能を持たせたら、より魅力的な空間にできるのではないかと。

逗子の家
アプローチ空間

子供室には、テラス窓を設けて、玄関ポーチと一体的に使えるように。
玄関ポーチは、子供室から繋がるテラスになります。
そのテラスは、アプローチ空間と一体的に繋がっていて、景色を楽しむこともできます。
このCGだとわかりにくいですが、正面の子供室のさらに奥にもテラスがあります。
つまり、アプローチ空間ー玄関ポーチー子供室ー奥のテラス
この4つは、外部と内部の違いはありますが、空間としては一体的に繋がっています。
楽しそうな空間だと思いませんか?

一方で。
アプローチから、子供室が丸見えになってしまう。
セキュリティやプライバシーが取りづらい。

と言われれば、その通りですね。

もう少し工夫もできそうですが。
アプローチを橫から取る等。
でも、その他の状況から、それもできない。

どちらを取るか。
常に選択を迫られますね。
そこは、やはり建築主の選択に委ねるしかありません。


つくし野の家

つくし野の家の写真をHPに掲載しました。

玄関ポーチ夜景


つくし野の閑静な環境にとけ込むように佇む住宅.
建物の中央にライトコートを設け、すべての部屋が外部に面するようにすることで、明るく風通しの良い快適な空間になっています.
深い庇は、夏冬の日射をコントロールするとともに、佇まいに陰影を落とし込むことで、重厚感を演出しています.
外壁は、ガルバリウム鋼板と杉板で構成し、自然で落ち着いた外観としました.


つくし野の家

自然と共にあること。
簡素であること。
豊かであること。
素材を活かすこと。
細部にこだわること。
そして
美しいこと。

私の一貫したコンセプトです。

陽射しをコントロールし、風が抜けるように。
奥深い庇と建物の中央にライトコートを設けています。

つくし野の家
リビング
施工 株式会社ジェイホームズ

近日中にHPにも掲載予定です。

総訪問者数30000
総閲覧数45000を超えました。
不定期更新にもかかわらず、訪問いただきありがとうございます。
今までに投稿した記事は、約200になります。
Blog開始から、かなり少ないですね。(^_^;
数少ない記事の中で、現在までのTOP3をご紹介します。
NO.3
NVMe SSDの増設(MacPro(2010)の起動ディスク)
NO.2
MacPro(Mid2010)の限界
NO.1
macOSとVectorWorks
Macに関する記事がTOP3でした。
VectorWorksは仕事にも直結していますね。特にMacの場合は、バージョン規制が厳しいので。
NO.3の記事は比較的最近の投稿ですが、一気にTOP3です。
同じように銀MacProを使いつづけている方が多いのだと思いました。
まだまだ使いますよ。w

気まぐれ更新のBlogではありますが、今後もよろしくお願い致します。


灯りの調和

足元を照らす灯り。
玄関ポーチのスポットライト。
軒裏に反射する灯り。
室内から漏れる灯り。

アプローチの灯り


家に帰るという暮らしの中のシーンを、優しく誘うような照明計画です。


灯りの質

ほとんどの建築につかわれる照明器具はLED化しています。
コンパクトで効率が良く、長寿命というのは良いのですが。。。

ニッチのピンスポット


こと住宅の灯りとして考えた時、一言で言って、目に刺さるほど「ジャープ過ぎる」と感じます。私だけでしょうか?
これからさらに開発が進んで、住宅らしい「柔らかな灯り」ができると良いなと思いますね。

ファミリールームのお月様


どうしたら心地よい空間になるか

設計する時、常に「どうしたら心地よい空間になるか」を考えています。
建築主の要望は、当然全て聞きます。そこにライフスタイルが見え隠れしているからです。
でも、言われたとおりに設計するわけではありません。
建築主の想いを織り込んだ上で、さらにそれを超えて、豊かで魅力的な空間を提案するのが設計者だと思っていますから。
例えば、全ての部屋が良い環境に向けばよいですが、そうもいきません。
北側に向いてしまう部屋もあります。落ち着いた部屋になるので北側が悪いわけではありませんが、子供室なのでもう少し明るくて心地よい部屋にしたいと考えました。

多摩平の家 北側の子供室

正面が南になります。建物の一部をくり抜くようにしてテラスにしています。
そのテラスに面して子供室をつくりました。勾配屋根を利用した傾斜天井になっていて、南側を高くしています。
これなら、陽も入るし南北に風が抜けていき、心地よい空間になりますね。
それに、空も見上げることができるし、テラスはバルコニーに繋がっていて、建物の周囲が外廊下のような軒下の半外部空間になっています。
ちょっと楽しそうな空間になると思いませんか?