独立2世帯住宅
構想から5年かかりました。
道路斜線や高度斜線を、ブロックで構成することでクリアしました。
理想型を追い求めるも、コストオーバーで断念せざるを得なかったり。
解体工事が、思いのほか費用がかかったり。
元々の地盤改良が不良だったり。
本当に、いろんなことがありました。
アイディアの半分も実現できませんでしたが、
要らぬ負担を強いることなく、次の世代に引き継ぐことはできました。
日々の出来事|建築|写真|趣味|の4つのLogです
30年近くにわたって住んできたわが家は、今時の省エネ住宅を完全無視したような内外コンクリート打ち放しの住宅で、夏暑く、冬寒い家だ。好きでそうしたのだから後悔はしていない。しかし、それに巻き込まれた家族は大変だったと思う。
次世代に残す住まいは、そうもいかないだろう。
そんな戦うような家に住んできた身としては、断熱性の高い住宅というのがどのくらい快適?なのか。
体感として経験していないから、わからない。少なくとも、ウチよりは数段住みやすいに違いない。
断熱性や、気密性を高々と歌うつもりなどまったくないが、法律で縛られては無視するわけにもいかない。
断熱材は、もっともコストパフォーマンスの良い、現場発泡ウレタンA種3だ。
当然室内側には内部結露を抑制するために、防湿シートが必要になる。
このシートは夏冬対応の可変透湿性能を持っている。
本当にこの通りの性能なのかは、計算でしか確認できない。
この住宅は、断熱等級5の性能評価を申請取得している。
コストバランスを考えての選択だ。
当然耐震性も重要だ。法律だけ守れば良いわけではない。どんな建物でも構造設計は必要なのだ。4号特例など関係なく、今まですべてそのように設計してきた。
ほとんどの人が、一生掛けてローンを組んでやっと実現するような住まいが、たった1度の大地震で住めなくなったり、まして倒壊など論外だ。
プランと開口部の検証を重ね、結果性能評価で耐震等級2とした。
しかし。
このような性能は、つくるための指標であって、
空間のおもしろさや住宅の魅力を表すものではない。
そんなところばかりを見て、本質的な部分を見ない(あるいは見ることができない)と、ろくな建築(住宅に言い変えても良い)はできないだろう。
建築は、空間的な魅力こそが本質だ。
アプローチ空間、玄関ポーチ、そして子供室。
この3つの空間を一体にできないかと考えました。
玄関ポーチは、単なる通過する場所ではなくて、アプローチ空間と子供室を繋ぐような機能を持たせたら、より魅力的な空間にできるのではないかと。
子供室には、テラス窓を設けて、玄関ポーチと一体的に使えるように。
玄関ポーチは、子供室から繋がるテラスになります。
そのテラスは、アプローチ空間と一体的に繋がっていて、景色を楽しむこともできます。
このCGだとわかりにくいですが、正面の子供室のさらに奥にもテラスがあります。
つまり、アプローチ空間ー玄関ポーチー子供室ー奥のテラス
この4つは、外部と内部の違いはありますが、空間としては一体的に繋がっています。
楽しそうな空間だと思いませんか?
一方で。
アプローチから、子供室が丸見えになってしまう。
セキュリティやプライバシーが取りづらい。
と言われれば、その通りですね。
もう少し工夫もできそうですが。
アプローチを橫から取る等。
でも、その他の状況から、それもできない。
どちらを取るか。
常に選択を迫られますね。
そこは、やはり建築主の選択に委ねるしかありません。
モデリングにもだいぶ慣れてきました。
勾配屋根や傾斜天井は苦手です。(^_^;
良いと思っていた壁が、実は邪魔であったり。
思うような光が入ってこなかったり。
空間チェックには重宝しています。
ただ、もう少し効率的に検討できないものか。
今後の課題ですね。
質感表現とか、まだまだダメですが、空間チェックは、この程度で十分です。
もう10年以上も前のMacPro(6core×2)12coreですが、まだまだ使えますね。
レンダリングは、CPUのcoreが多いほど速いです。
MacBook Pro(13inch)core i5 2coreで試してみたら、眠くなるくらい遅かったです。
これでは使えないですね。
11年落ちとは言え、さすがMacProです。
M1Macがどの程度なのかわかりませんが、買うならcore数が多いほど良いと言うことですね。
12core以上は欲しいですけど・・・。
あとは、値段との折り合いでしょうか。(^_^;
以前から、行こうと思っていたのですが。
つくば市平沢官衙遺跡です。
奈良平安時代の遺跡で、数多くの建築物があったようです。
その内の3棟が復元されています。
とても開放的なロケーションです。周囲は芝生になっていて、よく管理されています。
への字に製材されています。これだけの大きさの木取りは、原木はこの倍以上の径でしょう。
複雑な架構です。隅木がどう納まってる?(^_^;
内部には立ち入ることはできませんが、間近で見ることができるのがいいです。
このような歴史的建造物をみると、1000年以上も前の建築技術や知恵に驚かされます。
モデリングにもだいぶ慣れてきました。
ディテールにこだわりすぎると、本来の意図からそれてしまうので、
その辺は注意しないと時間がいくらあっても足りないです。
レンダリングについては、OpenGLならばQuadro K5000の影響なのかわかりませんが瞬時に表示されますね。
ただ、RenderWorksはCPUに依存しているみたいなので、かなり時間がかかります。
下のレンダリングで、1,2分程度ですが。
モデリングそのものは、コツをつかめば何とかできるようになってきました。(BIMではなく、あくまでモデリングです。(^_^;)
時間がかかるのは、やはりレンダリングですね。
意図したような質感や色がなかなか出てこない。
こういう所に時間がかかる要因があります。